【業界トピックス】NTTドコモ、超音波式水中可視化技術による養殖サバの魚体長測定に成功

NTTドコモ、超音波式水中可視化技術による養殖サバの魚体長測定に成功

 NTTドコモと鯖やグループは、ICTを活用した新たなサバ養殖モデルの確立を目的に、2020年5月に業務提携契約を締結し、フィッシュ・バイオテックの養殖漁場にて実証実験を行ってきたが、この度、難しいとされていた非接触でのサバの平均魚体長測定に成功した。
 養殖業においては、効率的な養殖魚生産管理のために、魚体長および魚体重測定は重要な作業となるが、今までは漁業者がタモ網で生け簀から養殖魚を数匹取り出し、それを一匹ずつ計測器で測定していた。しかしながら、物理的な接触により養殖魚がへい死したり、サンプルで抽出した養殖魚の成長にバラツキがあるため、正確な成長過程を把握できないという課題があった。
 そこで、2020年11月から、アクアフュージョンが保有する超音波式水中可視化技術を活用して、非接触でサバの魚体長測定の検証を行ってきたところ、生簀内を泳ぐサバの魚体長の平均値を高い精度で測定することに成功した。
 これにより、魚体長測定の作業が効率化され、物理的な接触による養殖魚のへい死を防ぐことが可能となるほか、正確な成長過程を把握することにより、水質データ等と組み合わせることで給餌量の最適化や出荷時期のコントロールが可能となる。
 8日から期間限定で、今回の実験対象でもあるNTTドコモのICT技術を活用して育てた養殖サバを、フィッシュ・バイオテックが「うめぇとろサバ」というブランド名で出荷する。「うめぇとろサバ」は、8日からサバ料理専門店SABAR全店舗(海外店舗除く)と関西を中心とした飲食店で食べることができる。また、グッドイートカンパニーが運営する「GOOD EAT CLUB」でも購入することが可能。

https://denpanews.jp/

この記事をSNSシェア

REPORT
関連レポート