【業界トピックス】Huawei、「Pura X Max」中国で発表。ワイド画面の横開きで先手

Huawei、「Pura X Max」中国で発表。ワイド画面の横開きで先手

Huaweiは2026年4月20日、折りたたみスマートフォンの新モデル「HUAWEI Pura X Max」を中国市場向けに発売した。内画面7.7インチ・外画面5.4インチのデュアルOLEDディスプレイを備え、自社開発チップ「Kirin 9030 Pro」とHarmonyOS 6.1を搭載。価格は10,999人民元(約21万円)からで、別売のスタイラスペン「M-Pen 3 Mini」にも対応する。

 Pura X Maxは折りたたんだ状態で厚さ11.2mm・重量約229gとなる。展開すると内画面は2584×1828ピクセルの折りたたみ式フレキシブルOLED(7.7インチ)、折りたたみ時の外画面は高輝度OLED(5.4インチ)で、両画面ともLTPO 2.0による1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応する。ヒンジには新設計の「玄武(Basalt)水滴ヒンジ」を採用し、耐久性の向上を図っている。外画面保護には「Kunlun(崑崙)ガラス」、内画面にはUTG(超薄型ガラス)を採用し、IP58・IP59の防水等級にも対応する。

AIで日常業務の効率化とクリエイティブまで
ソフトウェア面では、Pura X Maxが初搭載となる「小艺伴随式AI(Xiaoyi Companion AI)」が注目点のひとつだ。必要なときに現れ、あなたの考えを理解し、ニーズに応えるというコンセプトのもと、日常の各シーンに寄り添う設計としている。具体的には、よく使うアプリ内のタスク情報を自動で拾い上げてToDoリストに追加する機能や、旅程の監視・道路状況の確認・出発時間の計算・配車手配をまとめて行うアシスタントなどを搭載する。

カメラとAIを組み合わせた創作機能も特徴のひとつだ。撮影した写真に簡単なスケッチを加えてAI画像生成に渡す落書き生成、手書きのラフ画をAIが油絵などの完成作品に仕上げるスケッチ生成といった機能を、Huawei メモアプリ上で利用できるとしている。また、動画のように主役を中心に視点が回り込む3Dダイナミックフォト機能も備え、大画面を生かした表現の幅を広げている。

スケッチイメージ図より

横開き+ワイド型に各社が軸足、2026年は折りたたみ市場の転換点か
Pura X Maxの投入は、折りたたみスマートフォン市場全体が加速するタイミングと重なる。Counterpoint Researchが2026年3月に発表したレポート*1によると、同市場の世界出荷台数は2026年に前年比20%の成長が見込まれており、Appleが初の折りたたみiPhoneを投入するとされることが競争激化の主因のひとつとしている。同社のアソシエイトディレクターLiz Lee氏は、耐久性・使い勝手・ソフトウェア体験の改善が進む中で、このカテゴリーには大きな成長余地があると述べている。また同レポートは、Appleの参入が近づくにつれ、OEM間の競争はより大画面で生産性やマルチタスク用途を強化できるブック型カテゴリーへと明確にシフトしていくとも分析している。

 競合各社もこの流れに乗る形で動きを速めている。Samsungは例年7月に開催するGalaxy Unpackedで次世代モデル「Galaxy Z Fold 8」の発表が噂されており、スタイラスペンの復活も取り沙汰されている。
Motorolaは3月1日のMWC 2026で、Razrシリーズ初のブック型折りたたみ「motorola razr fold」を発表。英国では同年4月からプレオーダーが開始され、欧州での価格は1,999ユーロとなっている。
Pura X Max、razr fold、そして噂のiPhone Foldと、各社が横開き・幅広のブック型に軸足を移しつつあり、タブレットに近い大画面をポケットサイズに収める点が市場で評価されはじめていると考えられるだろう。
Huaweiにとっては、制裁による国際市場へのアクセスが依然として制限される中、この新カテゴリーをいち早く確立することで中国市場での存在感を強化する狙いがあるのかもしれない。

*1:2026/03/17 2026年グローバル折りたたみスマートフォン市場における出荷成長率を発表
Huawei 製品ページ(中国):https://consumer.huawei.com/cn/phones/pura-x-max/

https://denpanews.jp/

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