レポート

report

HOME ≫ レポート ≫ 2015年 定額制 音楽配信サービス利用動向に関する調査

2015年 定額制 音楽配信サービス利用動向に関する調査

■ 定額制音楽配信サービス利用者数は930 万人、2018 年に1,850 万人へ倍増

■ 定額制音楽配信サービスの有料サービス利用率は6.5%、無料サービス利用率は4.7%

■ 利用者数トップはApple Music、以下Google Play Music、LINE MUSICが続く

■ 顧客満足度トップ3は、Google Play Music、dヒッツ、レコチョク Best

 株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は11月4日、「2015年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」の概要をまとめた。

■ 定額制音楽配信サービス利用者数は2015 年末930 万人、2018 年末に1,850 万人へと倍増

 音楽コンテンツの保存メディアがレコード、カセットテープ、MD、CD へと変わっていく中で曲単位やアル
バム単位で音楽を購入するというスタイルは過去100 年以上にわたって維持されてきた。しかしここへきて
定額制音楽配信サービスが爆発的に普及する兆しを見せており、音楽の楽しみ方が大きく変わろうとして
いる。ICT 総研の需要予測では、2015 年末時点で日本国内の定額制音楽配信サービスの利用者数は約
930 万人と推計される。そのうち毎月一定額の料金が発生する有料サービス利用者数は590 万人となりそう
だ。
 また無料のお試しサービスなどを利用中の無料サービス利用者数は340 万人と見込まれる。2016 年末
の時点では有料サービス810 万人、無料サービス480 万人で1,000 万人を大きく超える見込みだ。さらに
2017 年末には有料・無料サービス合計で1,610 万人、2018 年末には1,850 万人へと急速に成長すると予
測される。

■ 定額制音楽配信サービスの有料サービス利用率は6.5%、無料サービス利用率は4.7%

 ICT総研が2015年10月に実施したWebアンケート調査の結果では、定額制音楽配信有料サービス利用者は136人(6.5%)、無料サービス利用者は99人(4.7%)であった。Webアンケートを実施した2,087人のうち11.3%にあたる235人が有料または無料の定額制音楽配信サービスを利用している。定額制音楽配信サービスのうち有料サービスでは20代の利用率が最も高く、無料サービスでは15〜19歳の利用率が高い傾向が見られる。総じて年齢層が高くなるほど音楽配信サービスの利用率は低下する傾向が見られ、現時点では20〜30代が音楽配信サービス市場を支えていると言えそうだ。

■ 利用者数トップはApple Music、以下Google Play Music、LINE MUSICが続く

 アンケート調査の結果では、Apple Musicの利用者が最も多く130人だった。続いてGoogle Play Musicが67人、LINE MUSIC 66人、AWA 48人、dヒッツ43人と続き、海外事業者のサービスも急速に浸透していることを示している。LINE MUSIC、AWA、dヒッツ(NTTドコモ)、レコチョクBest、うたパス(KDDI)などの国内事業者が販売するサービスは、Apple MusicやGoogle Play Musicよりも先に日本で開始されていたが、AppleとGoogleが今年からサービスを開始したことで利用者が激増し、一気に市場が伸び始めたようだ。

■ 顧客満足度トップ3は、Google Play Music、dヒッツ、レコチョク Best

 Webアンケートの顧客満足度調査結果では、Google Play Musicが82.6ポイント(100点満点換算)、dヒッツが81.4ポイント、レコチョク Bestが81.3ポイントで顧客満足度が高い結果となった。続いてApple Musicが79.7ポイント、うたパスが79.2ポイントとなっている。AWAは76.5ポイント、LINE MUSICは72.6ポイントで上位のサービスとは若干差が生じている。

■ 邦楽・洋楽ジャンルのコンテンツ充実がサービス選択の鍵となる

定額制音楽配信サービスは、月額数百円から千円程度の料金で様々な楽曲が聴き放題となるため、自分の好きなジャンルの曲をどれだけ網羅しているかがサービス選択時の重要な指標となる。
 Apple Music、Google Play Musicなどのサービス利用者では、邦楽や洋楽の楽曲が充実しており満足しているという回答が約50%に達しており、聴き放題サービスの恩恵を感じているようだ。一方でサービス価格や音楽管理ソフトの使いやすさに満足しているという回答者は20%程度に留まっており、まだサービス改善の課題は残されている。
 しかし世界的な音楽コンテンツの視聴方法は、コンテンツ購入から定額制聴き放題へと移行しており、この流れは止まりそうにない。現時点で国内でのサービスが開始されていないSpotify(スポティファイ)などの大手海外事業者もあり、新規サービス参入事業者はさらに増加する見通しである。
 さらに今後は若い世代だけでなく、40代・50代以上の世代においても定額制音楽配信サービスを活用する機会が増えるため、市場規模がさらに拡大していくことは確実である。ICT総研では、今後もこの市場の動向を注視していく方針だ。

 
 
【本資料の調査結果・推計データについて】
* この調査は、定額制音楽配信サービス運営会社・関連企業への取材結果に加え、インターネットユーザー2,087人へのWebアンケート調査、各種公開資料などをまとめて分析したものである。
* 定額制音楽配信サービスの利用状況や満足度に関するWebアンケート調査では、2,087人の中から定額制音楽配信サービスを利用している235人を抽出し分析した。
* 本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、ICT総研スタッフによる取材やアンケート調査、各種文献等を元に当社アナリストが記述・推計したものであり、当該企業や公的機関等の公表値と異なる場合がある。
* 本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、資料公開時点のものであり、その後の市場環境等の変化や新たな分析に基づき予測データ等を予告なく変更する場合がある。
* 本資料は報道・ニュースメディア向け資料であり、ICT総研の許可無く、データ、グラフ等を広告および販促活動に利用することを禁止する。
* 本資料に記載された文章、グラフ等を報道、各種ホワイトペーパー、セミナー資料、学術研究資料等に転載する場合は、「ICT総研調べ」「出典:ICT総研」などの表記を加えて下さい。