- ■ 全30地点の下り速度は、ドコモ、au、ソフトバンクが180Mbps台で横並び。
■ 2025年6月調査時と比べ、ソフトバンクは下り通信速度 28Mbps速い。
■ 「5G+」受信回数比率は、auが95.6%でトップ。ソフトバンクが90.0%で続く。
■ 4社平均下り通信速度 最速は新大久保駅 286Mbps。田町駅、目白駅が続く。
株式会社 ICT総研 (東京都中央区)は9月8日、朝ラッシュ時の山手線5G通信速度実測調査の結果をまとめた。MNO (Mobile Network Operator) であるNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの4社(4キャリア)を対象とし、平日の朝ラッシュ時間帯(午前7時~9時))に限定することで、混雑状況下での通信速度の実態を把握することを目的とした。「5G SA」(NTTドコモ、au、ソフトバンク)、「5G Fast Lane」(au)、「Fast Access」(ソフトバンク)が利用できるプラン・設定で測定している。
測定端末は、Google Pixel 10a。速度測定サイト「インターネット速度テスト」(Google)にて、1地点あたり下り(ダウンロード)と上り(アップロード)の速度を3回ずつ測定した。測定地点は、東京都内のJR山手線 全30駅のホーム。調査日は2026年9月1日~4日。人の流れの障害にならないよう、測定する際は場所やタイミングを配慮した。
全30地点の下り速度は、ドコモ、au、ソフトバンクが180Mbps台で横並び。
調査の結果、下り通信速度はソフトバンクが184.7Mbpsでトップとなり、auが181.4Mbps、NTTドコモが180.9Mbpsが続いた。この3キャリアは下り通信速度の差が小さく180Mbps台でほぼ横並びの結果であり、楽天モバイルが20.6Mbpsで離される形となった。
今回の調査地点は山手線の全30駅ホームであるが、朝ラッシュの時間帯(午前7時~9時)であるため、閑散時間帯ほどの通信速度は出ない。4社平均の下り通信速度は141.9Mbpsを記録。2025年6月に同様に山手線全30駅で測定した時の4社平均下り速度は131.8Mbpsであり、それと比べると10Mbps程度速い結果である。

2025年6月調査時と比べ、ソフトバンクは下り通信速度 28Mbps速い。
今回調査結果において、下り通信速度の平均値が速くなったのは、基地局からコアネットワーク設備までのすべてを5G専用で構成した「5G SA」(5g Standalone)対応エリアが拡大したこと、「5G Fast Lane」(au)・「Fast Access」(ソフトバンク)と言った通信優先制御サービスが普及したこと等が要因として挙げられる。特にソフトバンクは、2025年6月調査の下り通信速度 156.7Mbpsに対して今回は184.7Mbpsと、前回より28Mbps通信速度を向上させている。
なお、今回調査における上り通信速度は、4社平均で32.6Mbpsであった。

「5G+」受信回数比率はauが95.6%でトップ。ソフトバンクが90.0%で続く。
昨年から各キャリアにて、対応端末を利用している場合には、高速・大容量な通信ができる状態のときにアンテナピクトに「5G+」が表示されるようになった。今回調査で全30地点において、1地点あたり3回測定した(合計90回測定した)中で、測定時に「5G+」と表示された回数の比率は、auが95.6%でトップ。ソフトバンク 90.0%、NTTドコモ 86.7%、楽天モバイル 73.3%という結果であった。2025年6月調査ではアンテナピクト「4G」表示の地点もいくつか見られたが、今回調査では4G表示はほとんど見られなかった。

4社平均下り通信速度 最速は新大久保駅 286Mbps。田町駅、目白駅が続く。
駅ごとに見ると、4社平均の下り通信速度の最速は、新大久保駅 286.1Mbpsであった。田町駅(268.4Mbps)、目白駅(254.7Mbps)、高輪ゲートウェイ駅(244.4Mbps)が続く。
一方で、下り通信速度の遅い駅は、高田馬場駅(35.3Mbps)、渋谷駅(40.4Mbps)、日暮里駅(55.7Mbps)であった。
ICT総研では今後も、「つながりやすさ」や「通信速度」について、ユーザーが利用するさまざまなシーンを想定し、ユーザーにとって指標となる実測データを定期的に提供していく方針である。


* 朝のラッシュ時間帯(7:00~9:00)に測定した。
* 通信速度が制限されない通信プランを選択している。
* ネットワーク設定は「5G優先」としている。
* NTTドコモ、au、ソフトバンクは「5G SA」が利用できる設定としている。
* auは「5G Fast Lane」を利用できる設定としている。
* ソフトバンクは「Fast Access」を利用できる設定としている。
* 4社とも「5G+」(本来のより高速な5G)が受信できる端末・プラン・設定としている。
* 人の流れの障害にならないよう、測定する際は場所やタイミングを配慮した。
* 本資料における全ての文章、数値、表、データは、調査実施時点のものである。
* 通信速度は、同じ地点であっても、測定日時や天気、測定端末の向き・高さ、ネットワークの混雑状況などにより、大きく変動するものであり、注意されたい。
* 本資料に記載された文章、グラフ等を報道、各種ホワイトペーパー、セミナー資料、学術研究資料等に転載する場合は、「ICT総研調べ」「出典:ICT総研」などの表記を加えて下さい。
